ポンガミア(Pongamia pinata)は種子に豊富な油脂を含み、次世代バイオ燃料として注目されています。マメ科樹木であるポンガミアは、根粒菌と共生して大気中の窒素を養分として利用できるため、多量の合成窒素肥料を必要としない、低環境負荷型の持続的栽培が可能です。根粒菌による窒素養分は、ポンガミアの豊富な種子タンパク質になると同時に、ポンガミアを栽培した土壌にも供給されることで、土壌を肥沃化し、荒廃地の植生回復にもつながると期待されています。
私たちは国内および海外でポンガミアとその共生微生物の遺伝資源探索を行い、持続的栽培に利用することを目指しています。
ポンガミア苗に形成された根粒。一株に1000個以上もの根粒が形成され、活発に窒素固定を行っています。